社会教育士とは

出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/mext_01159.html

近年よく耳にする、SDGsや空き家問題、コミュニティの希薄化といった地域課題。社会教育士は地域にある資源や人材をつなぎ、地域にある課題を解決に導くコーディネーターです。

社会教育士は、課題解決に向けた取り組みが人々から自発的に起こるような『学び』の場をつくりだします。知識を持って地域の様々な活動に携わることで、あなた自身の得意分野を社会教育に活かすことができます。

社会教育士の制度はより豊かな地域づくりを目指して令和2年度に始まったばかりの制度です。以前からあった社会教育主事の講習等規定の一部改正によって制度はつくられました。

社会教育士になるためには

社会教育士になるためには、文部科学大臣の委託を受けた大学等の教育機関が実施する講習や、大学での養成課程を修了する必要があります。

養成課程では、社会教育の制度や基礎的な知識に加えて、コーディネート、ファシリテーション、プレゼンテーション等の能力を身につけます。

これらの知識や技能を活かして行政や企業、NPO、学校等の様々な場で活躍をすることが期待されています。

私たちが考える地域の課題観

私たちは人口最小県である鳥取県を拠点としています。
現在地方では、少子高齢化、地域の過疎化といった様々な課題が表面化しています。
例外なく、私たちが拠点としている鳥取県でもこれらの課題に早くから直面しています。

歯止めがかからない人口減少を発端に、税収不足や経済の規模の縮小が続き、すでにある課題を解決する前に、新たな地域課題が増えるという悪循環が鳥取で起きていると、私たちは感じています。

本来であれば、住んでいる人々の顔がお互いに見えやすいという、人口最小県の利点を最大限に生かしながら、スピーディーに課題解決ができるはずだと私たちは考えています。

しかし、今はそれがなかなかできていないように思います。その理由として、行政や企業、学校といった役割分担が、地域の様々な資源を繋げることを難しくしているように見えるのです。

私たちは、このような状況を打破するために、社会教育士として、それらの役割の垣根を超えて人々がつながることを促し、良い循環を地域にもたらしたいと考えています。

社会教育士協会が目指す地域の姿

私たちは、この課題に取り組んだ先の地域の姿として2つの方向性を考えています。

①地域の人と人がつながり、地域の課題を地域で解決していく

行政や企業、学校という役割ごとでは変えられなくても、従来は出会うことのなかった個と個がそれらの枠組みを超えて出会うことで、地域は変わっていけると思っています。

例えば、企業の新入社員研修を学校の先生がやってはいけない、なんてルールはありませんよね。逆に、企業の人は学校で教えてもいい。

近年、企業では若手が次々と辞めていく傾向があります。私たちも若手の社会人から話を聞くと、先輩に仕事をきちんと教えてもらえないことなどが辞めたい理由として挙がりました。これまでの先輩もきちんと教えてもらっていない。しかし、求められるスキルの高度化などにより、「教えられないとできないこと」が増えており、企業でも教育の重要性が強調されています。

教えることができない先輩たちに、教える技術を教えるのは「学校の先生」でもいいのではないかと私たちは考えます。地域の中に「先生」という資本がある。誰が人材会社に依頼しなければならないと決めたのか?人材会社がない地域なら、地域でお互いに解決していけばいい。

個と個をこれまでの枠組みを取っ払って結びつけることは、小回りが利いて、顔が見える関係が多い地域だからこそ実現しやすいのではないでしょうか。

②未来の鳥取を県内外の人と作り上げていく

人口減少に歯止めがかからない鳥取では、鳥取から県外へ移住した人々や、
全国・世界中の人々と一緒に鳥取のことを考えるという選択肢もあると考えています。

鳥取の魅力を進学や就職を機に県外へ出てしまう前に知ったり、鳥取のことを知っているだけの人でも、いつか、何らかの形で鳥取にかかわることのできる土壌を整えておく。

それも教育ができる1つの解決策だと考えます。

私たちは皆さんのスキルを社会教育とつなぎ、
鳥取の魅力を学生と大人が互いに訴求しあい、鳥取の内外から共に働きかける仕組みを作ることで
未来の鳥取を明るくしていきたいと考えています。

社会教育士協会の活動内容

あなたのスキルを教育へ
教育から地域の好循環を生み出します

鳥取県社会教育士協会は、あなたの「人生」と「地域」をつなぐきっかけ作りから、
社会教育士としての活動のサポートを互いに進めていくプラットフォームを目指します。

はじめの一歩をサポート

(一社)鳥取県地域教育推進局と連携し、学校での出前授業や地域イベント等の社会教育士としての活動機会を提供します。

なりたい人をサポート

社会教育士資格保有者が、自らの経験を踏まえあなたに合ったルートをご提案。資格取得まで伴走します。

学びあい・助けあいの場づくり

社会教育士同士をつなぎ、お互いの活動内容やノウハウを共有する場所を提供します。この場を活用しながら独自に活動するサポートを実施します。

認知度向上へ貢献

社会教育士がこれからの地域づくりへ参画する必要性を、各種イベントや媒体を通してPRします。また、所属会員の活動を協会からお知らせします。

社会教育士協会が考える社会教育士の活動例

社会教育士の活動の場のひとつとして、「多世代交流の場」が挙げられます。様々なバックグラウンドを持った地域のおとなたちとの交流を通し、生徒たちの視野が広がっていきます。あなたの経験や価値観は、生徒の支えや道標、目標になる可能性を秘めています。

キャリア教育などの一環として、多世代交流の場を設ける中学校や高校が増えつつあり、現状では地域の一般の方々が参加しています。社会教育士講習では、ファシリテーションスキルやプレゼンテーションスキルなどを学びますが、これらを活かし生徒達にあなたの経験や価値観をより効果的に伝えることができます。

鳥取県社会教育士協会は、皆さんの社会教育士としての活動の場として
多世代交流の場の一つであるだっぴをご案内できます。

協会立ち上げにご協力いただいた方々

島根大学 社会教育士講習 高校魅力化ゼミ 講師・受講生のみなさま
(講師:岩本悠さん・廣田拓也さん、受講生:高橋泰臣さん、中山郁英さん、長谷川夕起さん、宮木慧美さん)※50音順
当協会は、この講習に参加していた当協会代表の田川慶一郎が、高校魅力化ゼミに参加する中で考え、提案したアイデアを元に立ち上げました。